最近、ちいかわという漫画が流行っている。
この漫画は、作者ナガノ氏の、ツイッターで流行している漫画である。
今回はこの漫画についてレビューする。
どんなキャラクター
これはこの漫画全てに言える事だが、小学生で絵の上手い女の子が一生懸命描い落書きのようなキャラクターである。
特に、本作の主人公の「ちいかわ」は、あんまり喋らない。
言葉は理解でき、単語も知っているが、喋らない。
行動も引っ込み思案な2~3歳の女の子の様な行動をとり、良く泣く。
他にも、他の登場キャラクターは、「ハチワレ」(ハチワレ猫)、「うさぎ」、「ももんが」等のモチーフになったキャラクターの名前が付けられているが、このキャラクターは具体的には解っておらず、独自の名前になっている。
どんなところが好かれているか
大体ほのぼのした作風である。
だがどこか不穏な雰囲気がある。
例えば、ちいかわの世界のキャラクターは日雇い労働で働いている(何故スラム街のような働き方なのか…)が、その労働内容には、「シール張り」、「草むしり」、「キノコ採取」といった単純労働の中に、何故か「討伐」がある。
しかもキャラクターが死んでるらしき描写がある。
この世界の労働の価値観は一体どうなっているのか…
その「討伐」で倒すのは、通称「キメラ」と言われる化け物である。
この「キメラ」は、ちいかわの仲間を捕食するらしい。(逃げてきた、耳をもがれたり、顔に大きな傷を負わされたキャラクターがいる)
この他にも体を入れ替えさせたりとか、注文の多い料理店に出てきそうな展開の話がある等、ホラー要素が多いのが本作の特徴である。
あんまり好きじゃない人もいる
実はこの「ちいかわ」のことをあまり良く思わない人もいる。
私はこれらの感想を読んだことがあるが、結構納得できる内容だったので、ここに載せる。
それは、「ちいかわ」は自己中心的な性格だということである。
実際、資格の試験に落ちた時、友達と外食に行く予定だったのに、自分の感情を優先にして忘れたり、何かされても謝ったり、お礼を言う(またはジェスチャー)をする描写が全くない。
他にも、チームを組んで歌を歌う機会があったが、自分のせいで失敗したことがあったが、これも謝ったりする描写が無く、その日の晩に見る夢も、自分しか出てこず、反省もせず、ただ泣くだけだったり、飼っていたペットが危険な「キメラ」かもしれない疑惑があった際には仲間の声も聞かないでそのペットを庇って逃げる。(しかも本当に「キメラ」だった)
と実際読んだり他の感想を読んで納得したものを集めてみたが、かなり大量にある。
確かに、可愛いキャラクターなら、許してくれる人もいるかもしれないが、現実でやられたらどうだろう?
確かに不快だ。
余談だが、実際、私の実体験で、これに近い人物がいた。
その人物は仕事の同僚で、耳の聞こえない障碍者だったが、ちょうどこの「ちいかわ」に似た性格で、他にもかなり無神経な性格だった。
しかも私より年上のおっさんだった。
当然彼の行動にはかなり腹が立った。
腹が立ちすぎて腹、胸、腰が同時に痛くなって、一時期まともに歩けなかった時もある。
今思い出してもかなり腹が立つし、もし復讐できるなら猛烈に復讐したいと思えるような人物だった。
そのため、前述の「ちいかわ」に対する批判的な感想を持ってる人たちに対してある程度共感できる。
ただ、こういった感想を見ると、見た目ではなく、中身で判断する人も世の中には多いということが解った。
でも「ちいかわ」がここまで流行っているところを見ると、見た目で判断する人は世の中に圧倒的多数いるということになる。
ある意味、「ちいかわ」世の中を風刺した作品かもしれない
コメント