アレクセイと資本主義

ちょっと昔話

むかしむかし、といってもちょっと昔。
北の大地にソビエト連邦という物騒な巨大大国があったそうな。
その国にはアレクセイ・パジトノフというソフトウェアの技術者がいたそうな。
彼は一つのゲームを作りました。
それは…、

テトリスです

このゲームは世界中で飛ぶように売れたそうな。
しかし、作ったアレクセイは殆ど儲かりませんでした。
何故ならソビエト連邦は社会主義という体制で国家運営をしていました。
社会主義は個人が財産を持つことを禁じました。
全ての財産は国家のものだったのです。
そのため、著作権は認められていませんでした。
国家公認でファミコンの偽物が販売されていたこともあります。

アレクセイはテトリスの版権を持つことが許されなかったのです。
テトリスの利益はすべてソビエト連邦の物だったのです。
彼はそのことに不満を覚えました。
そして彼は仲間と一緒にアメリカに亡命し、テトリスの会社を作りました。

実はアレクセイの他にも国に不満を覚えて出ていく人は多かったのです。
それが原因でソビエト連邦は衰退して消滅してしまいました。

こうしてアレクセイは大金持ちになり、現在でも幸せに暮らしましたとさ。

めでたしめでたし

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