昨今、東京都日野市や千葉県印西市、琉山市でデータセンターの反対運動が盛んに行われている。
GAFAMを中心とした企業によるデータセンターの設置が都心の近くで盛んにおこなわれているのだ。
AI技術の発展の影響でどうしても必要なのだろう。
では何で反対運動が行われているのか、今回はその深堀を行う。
雇用をあんまり生まない
実は内部はかなり少人数で運用されている。
しかも労働環境が劣悪である。
これは私の経験談だが、昔大阪の本社のあるIT会社に面接を受けたらそのサーバールームの近くの廊下に2,3人社員であろう人たちがぐでーっと横たわっているのが見えたのである。
かなり異様な光景であった。
しかもそのあとの面接でプログラマーとして応募したのにもかかわらずサーバーの保守運用してくれないかと打診された。
あんな光景見た後だと引き受ける気がしなかった。
もちろん面接は落ちた。
というより、普通に法律違反なことをしている。
もし同じようなことを言われたら働くことをお勧めしない。
もしプログラマー志望ならスキルツリーの設計に失敗し、将来できることが少なくなってしまうだろう。
商業施設みたいに人を集めることに期待できない
例えばショッピングセンターやゲームセンターみたいな娯楽施設を作れば周辺の住民が寄ってきて経済効果が期待できるだろう。
人気がないところなら気になる人がいないと思うが、ここは住宅地。
しかも地盤が固い地域なので、本来なら人が集まる施設が立ってほしいのに、データセンターはインターネットインフラ以外需要がない。
周りの住民からしたらたまったもんじゃないだろう。
建物に窓がなく、音が鳴っていて不気味
データーセンター建物の内部にはサーバー用のパソコンが沢山あり、しかもそれを冷却する設備(クーラー等)が山ほどあるので(パソコンは長いこと電源をつけるとCPU等が熱くなるので、冷やす必要がある)、周りはその音が鳴っているのでもしかしたらうるさくないかもしれないが、その駆動音が不気味に聞こえるだろう。
しかもパソコンの異常を防ぐため、外の空気を入れないように窓がないのである。
前述の音と組み合わせたら不気味感の相乗効果は間違いなく一層増すこと間違いないだろう。
実はデータセンターは派手な建物がいくつかある。
何故かというと、そんな不気味感を和らげる目的があるのではないかと考えられる。
ただ、こう考えると実はデータセンターを所有している側も自覚しているのではと考えてしまう。
そもそも何で東京周辺に建てることが多いのか
まず原因の一つが地震の影響を受けたくないからだと言われている。
最近世間で騒がれている「南海トラフ地震」の被害を最小限にしつつ、都心に近いところにデータセンターを置きたいという思惑がある。
前述のとおり、地盤が固い地域で地震の被害を抑えられると思ったのだろう。
いかがだっただろうか。
確かにこれからのインターネット関係のインフラを考えると重要なのだが、それに振り回される地域住民のことを考えるといたたまれない。
今現在の私たちのインターネット環境はこういう人たちの犠牲の上に立っていることを念頭に置いて生きていかなければならないだろう。
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