ラーメンの「ラー」の意味を知ってるだろうか?
「ラー」とは中国語で「伸びる」とか「引っ張る」とかそんな意味である。
手で引っ張って伸ばして麺を作ることからこんな名前になった。
だが日本のラーメンの麺は伸びない。
日本のラーメンは独自の進化を遂げ、中国のオリジナルから逸脱してしまったのだ。
何で日本でラーメンが国民食になったか
今のラーメンは日本人の国民食になったといっても過言ではない。
どのくらい国民的かというと、解りやすい例を挙げれば昔、キン肉マンという漫画があり、その漫画に「ラーメンマン」という中国の超人が出てくる。
他の超人は「テリーマン」(アメリカ)、「ロビンマスク」(イギリス)、「ウォーズマン」(ソビエト連邦、今のロシア)と、あんまり国と関係ない名前を付ける事が多いが、何故か「ラーメンマン」は中国の料理の「ラーメン」に因んだ名前になっている。
そのぐらいラーメンは身近になっている。
ではどうやって日本に定着したか。
中国料理店自体は1870年代にはあった。
しかし今みたいにラーメンを専門的に扱った店はまだなかった。
屋台のラーメン屋はあったが、設備の問題で他の中華料理を準備できないためである。(余談だがラーメンチェーンの天下一品は屋台のラーメン屋が始まり)
チェーン店ではないラーメン屋自体は大体1990年代から増えた。
この時期何があったか。
バブル崩壊である。
バブル崩壊時、サラリーマンは会社とかの飲み会に行っても腹いっぱい食べることが少なくなった。
そこで、中華料理店や屋台のラーメン屋でラーメンのみを注文をするようになった。
そのサラリーマンが腹を満たすために夜なかに食べるのがラーメンが流行ったきっかけである。
そこから街に個人のラーメン屋が増えるようになった。
味噌ラーメン
実は味噌ラーメンが日本発祥だという話はご存知だろうか?
どのようにして生まれたかというと、昔、北海道の札幌のある大衆食堂の店主が雑誌で「日本人は味噌をもっと料理に活用するべき」という文言に影響を受けて自身で開発を行った。
完成した味噌ラーメンを東京と大阪の百貨店で実演販売したところ、受けた。
それが味噌ラーメンの始まりである。
その後、ラーメンチェーン店「どさん子ラーメン」が全国展開、他にも「札幌一番味噌ラーメン」が発売されたことで日本に定着した。
この味噌ラーメンが出てくるまではラーメンは醤油ラーメンしかなかった。
この味噌ラーメンがきっかけでいろんな種類のラーメンが増えるようになった。
これも個人のラーメン店が増える間接的な要因になっている。
インスタントラーメン
ラーメンが国民食になったきっかけにはインスタントラーメンもある。
その最初のインスタントラーメンはチキンラーメンで、台湾出身の日本人によって生み出された。(第二次世界大戦終戦までは台湾は日本の領土だった)
自分んの奥さんが天ぷらを作ってるところを見て思いついた。
実際、チキンラーメンは揚げて作られている。
あと、清の最後の皇帝である溥儀が最後に食べたがっていた料理は何を隠そう、チキンラーメンである。
そしてそのチキンラーメンの発展型としてカップラーメンが開発された。
これはチキンラーメンの開発者(前述の人物と同じ人)がアメリカで紙コップにチキンラーメンを入れて温めている人を見て思いついてできたもの。
これらの発明品は今全世界に広まり、今日のラーメンの知名度を高めている。
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