昔のアニメの副題には「恐怖」が多かった件

考察

1960や70年代のアニメや漫画の副題にはやたら「恐怖」の文字が多かった。
というより、現在よりも不気味な雰囲気のものがものすごく多かった。
ホラー漫画とかも大体この時代が黄金期と言っても差し支えはないだろう。
でもなんでそんなに多かったのか。
今からその事について考えていこうと思う。

暴力事件が多かった

戦争が終わってまだ20年ぐらいしか経っていないからかもしれないが、暴力事件が物凄く多かった。
ある程度有名かもしれないが、警察官の数が足りないので、ヤクザが治安維持に貢献していたという話もある。
当時は朝鮮半島からやってきた人達がやりたい放題やって困ってる人が多かったらしい。
あとは「ヒロポン」の存在が大きかったかも知れない。
「ヒロポン」とは、昔日本で
合法的に販売されていた覚醒剤である。
この薬は1968年にようやく販売禁止(戦後でも販売されていた)され、戦後は解体された旧日本軍が持っていたものが市場に流れ、社会問題になった。
そのためヒロポンでラリる人が多く、「サザエさん」のネタにもなるぐらいだった。(ワカメちゃんとタラちゃんがヒロポンを飲んでいた)

漫画過渡期だったから

この時代は手塚治虫が日本の漫画の黎明期を始めてから少し時間が経ち、石ノ森章太郎や藤子不二雄、赤塚不二夫とかの手塚治虫の弟子が活躍し始め、ある程度有名になった時代である。
この時代は荒々しい画風の漫画が多かった。
そう言った絵柄の作品はホラー漫画と相性がよく、インターネットで検索すれば分かるが、不気味さと怖さの組み合わせ具合ならトップクラスの絵が沢山出てくる。
水木しげるは多分この時代ら辺から活躍し始めたはずである。

核戦争が起こると言われていたから

当時はロシアの所にソビエト連邦と言われる国があり、アメリカとの関係が悪かった。
冷戦の時代である。
当時は今みたいに核ミサイルを迎撃する機械や仕組みが無かったので、発射されたらあとは死ぬしかないと言われ、まさに絶望の時代だった。
この時「人類滅亡論」がまことしやかに噂され、人生に絶望するものが多かった。

そんな感じで当時の日本は混沌とした時代だったので、このような漫画やアニメが沢山生み出されていたのではないかと考えられる。

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