男女のコンテンツの扱いの違い

雑学

あなたはテレビドラマを見たことがあるだろうか?
最近の動画のサブスクリプションサービスではない、地上波のテレビ局の番組である。
恐らく男性がみたら殆どの人は…

つまらん

と思うはず。
それもそのはず。
どのドラマもほぼ内容が同じ、ただ有名な俳優が出ているだけ。
見ている人はほぼ女性で、大体そういった人は話が盛り上がるとき、「誰が何をしたか」ぐらいにしか興味がなく、その作品の脚本とか演出とか中身の話を一切しない。
映画を論評する人は見たことがあるが、テレビドラマを論評する人は見たことがない。

ところで、この話で疑問に思ったのではないだろうか。
男と女で作品を見る視点が違うと思ったはず。
今回の記事はそんな男性と女性の漫画やドラマ、アニメ、映画、ゲーム等のコンテンツの扱いの違いについて書こうと思う。

女性の感性

最近、一般的に聞くようになった単語「BL」。
これを読む人は大体意味を知っていると思うが、男性の同性愛を描いたもの
大体「BL」が好きな女性は作品について語る際、大体「誰が何をしたか」を語るはず。
さっきの地上波のドラマと同じ感じだ。
こういったものは結末のパターンは少ない。
結局は恋愛で結ばれるか結ばれないかの話である。
なので語るところは過程ぐらいしかない。
もしかすると、女性が物事の過程を重視する傾向はここからきているかもしれない。
あとは、一つの物事にあまり長く熱中することがない。
男性向けの作品だと、昔の作品でもずっと評価されているものはかなり多いが、女性向けはかなり少ない。
セーラームーン位だ。
他にも女性向けの作品は一時は社会現象になるぐらいブームになることはあるが、その後音沙汰なしになることが多い。
なので、時間をおいて作品の続編を出しても殆ど注目されないことが多い。
これが次に繋がってくる。

レンタルサービスを使うのはほぼ女性

電子書籍サイトのレンタルサービスを利用したことがあるだろうか?
多分、女性が殆どだろう。
何故かというと、一般的に、男性は気に入った漫画は単行本で買い、繰り返し読む。
アニメや映画も再放送を見たり、DVDやブルーレイを買うし、ゲームも繰り返し遊ぶ。
しかし女性は漫画の単行本を買わないし、一度見たドラマを繰り返し見ることがあまりない。
私は一度、電子書籍のレンタルサービスを利用したことのある女性に話を聞いたことがある。
私は彼女に何故単行本(数話をまとめて買う)で買わないのかと聞いた。
すると彼女は一回読んだら気が済むからと答えた。
確かに、女性向けの漫画やドラマとかのメディアは大体恋愛系がメジャーで物語のパターンが大体決まっている。
なので、一回読めば気が済むというのは、納得がいく。
まるで、女性は漫画や映画等のコンテンツを消費物のように扱うのだ。
おまけに、さっき書いた「一つの物事にあまり長く熱中することがない」に繋がってくる。
なので女性でレンタルサービスを利用する人が多いのだ。

女性向け漫画家は売れない人が多い

これは昔から結構言われていた話。
さっきの電子書籍のレンタルサービスの話みたいに、女性向けの漫画ではあまり単行本が買われることがない。
電子書籍が登場する以前でも大体雑誌を読んで満足することが多かった。
実は漫画家は大体単行本で収益を得ている。
雑誌連載では僅かな原稿料しかもらうことができない。
そのため、女性向け漫画で稼いでる人は一握りで、売れない人はコンビニに置いてある女性向けの噂話やゴシップネタ、社会の闇を描いた作品を描くことで生計を立てている人が多いのだ。

貸本サービス

今から書くことは本筋から離れているが、余談として楽しんでくれたらいい。
昔、江戸時代に、「貸本」というサービスがあった。
これはそのまま本を貸すサービスであり、手塚治虫の漫画が有名になり始めたぐらいの時代まで存在した。
経済的に漫画を買える人が増えたからある。
だが時を超えて現在、「貸本」は電子書籍のサービスという形で復活した。
これを「日本が貧しくなった」と捉えるか、「需要が生まれたから」と捉えるかは人によるのだが、かつてのサービスがこうやって復活するのは感慨深いものがある。

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