今回はかなり短めである。
登場人物が多い作品を見たことあるだろうか?
漫画、ゲームやアニメなんでもいい。
今回はそういった作品の共通点を見つけたので共有したいと思っている。
主役格が目立たない
例えば、「忍たま乱太郎」の乱太郎、「アイドルマスター」の綾瀬はるか、「テニスの王子様」の越前リョーマ、「戦乱カグラ」の飛鳥、「艦隊これくしょん」の吹雪、これらのキャラクターの共通点は平凡で影が薄い、目立たないのである。
恐らくだが、後述の個性が強い脇役を目立たせるための引き立て役として作られたキャラなのである。
物語上では狂言回し(観客(あるいは読み手などの受け手)に物語の進行の理解を手助けするために登場する役割のこと)的な役をすることがある。
特に「戦乱カグラ」の飛鳥は爆乳というそれだけで他のメディアなら必ず目立つ様なキャラだが、他にも爆乳のキャラが多いので目立たなくなってしまう。
それでも最近スマホゲームで単独で主役になったのでマシな方である(動きやすくてアクションゲームのキャラとして使いやすいキャラが他にいなかったというのもあるかもしれない)
その中で、「黒子のバスケ」の主人公の黒子テツヤは変わっているキャラである。
公式設定で「影が薄い」と書いてあり、能力もその設定を活かしたキャラなのである。
いわば、初めから当て馬として作られたキャラなのだ。
彼らは生まれた時から目立つことが許されない、悲しい宿命を持っているのである。
脇役キャラの個性が強い
考えてみてほしいのだが、今まで提示した作品で人気キャラがどんな感じのキャラか思い出してほしい。
大体個性強いキャラのはずである。
キャラクターグッズで人気なのも大体脇役のキャラなのである。
人気があればスピンオフの作品が作られることもある。
個性が強すぎて主人公として扱いにくいキャラもいるのだが…。
じゃあ逆に主人公が目立つ作品はどうなのか
ドラゴンボール、ナルト、ワンピース、他にもいろいろあるかもしれないが、この漫画の戦闘シーンを確認してほしい。
大体人気のある戦闘シーンは主人公の戦闘シーンである。
人気あるのも主人公、勝つのも主人公、脇役が勝つことはほぼあんまりない。
脇役が目立つ事が少ないので売れるキャラクターも一人だけなのだ。
特にドラゴンボールは一回主人公を孫悟空から息子である孫悟飯に変えようとしたのだが、父親である孫悟空が人気すぎたので世代交代ができなかったという話がある。
こう見ると登場人物が多い作品はキャラクタービジネスをやりやすいのである。
前述にも書いたが、主役が目立つだけでは売れるキャラが一人だけなので商業的機会が少ないのだ。
そのため、手っ取り早くキャラクタービジネスをやろうと思ったら主人公を売れない前提の目立たない当て馬キャラを作って、売る目的の個性の強いキャラを量産して作品を作ればいいのだ。
総合商社が聞いたら飛びつきそうな話である。
ただこう書いてみたが、登場人物が多い作品は物語を作りにくそうではある。
物語とは、主人公を中心に構成されているのである。
物語が面白い作品は大体主人公が目立つはずである。
目立つキャラが多いと何を中心に物語を作ればいいか分かりにくく、後で苦悩することになる。
実際、忍たま乱太郎は一話完結式、ゲームだったらある程度物語を無視すれば何とかなる。
テニスの王子様と黒子のバスケはどんな話だったっけ?
キャラクターを作る際は、どんな物語で、どんなメディアで作るかを考えてから作ろう
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