昨今、日本を含む先進国で大量の移民や難民によって治安の悪化が懸念されている。
その他にも、過疎地に大量移民することにより、自治区を獲得しようとする動きもあったりする。
また、欧米では大量の移民により、自国のアイデンティティが崩壊し、やがてその移民に国が乗っ取られると危惧している人もいる。
実はこれは現実味のある話であり、実際にそんな過程で滅んだ国が存在する。
今回はそんな国の興亡の話である。
シッキム王国
シッキム王国とは、インドの北東に存在してチベット仏教を信仰していた小さな王国である。
シッキム王国は1815年にティタリア条約を締結していたため、イギリスの保護国化された。
そのため、内政、外政を自国の意思で行うことができなかった。
イギリスはシッキム王国の経済基盤である農業を発展させるためにネパールから大量の移民を移住させた。
これがシッキム王国の滅亡のきっかけである。
1847年にインド連邦が独立すると、シッキム王国における地位をインドが継承した。
その後、シッキム王国の王様が、反インド、独立路線へと転換したため、インドはネパール系住民による政党を支持するようになった。
この時、シッキム王国の人口比率は75%がネパール系の住民になっている。
その結果、原住民系の政党が選挙の議席で勝ってもネパール系の政党が糾弾するので原住民系の政党もインドを支持するようになってしまった。
そして1975年に王様の退位を求めるデモを収めるためにインド軍がキッシム王国に侵攻、翌日にキッシム王国はインドに併合される形で滅亡した。
これが移民を大量に受け入れた結果滅んだ国の顛末である。
このことは他人事ではない。
明日のシッキム王国は日本かもしれないのだ
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